増刊号 なんだか気になる心電図
1章 標準12誘導心電図
—前回の波形と何かが違う…?②—前回みられなかった陰性T波が出現
沖 都麦
1
1神戸大学医学部附属病院検査部
pp.1088-1094
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202846
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症例
患者は70歳代,男性.20年ほど前から収縮期雑音を指摘されており,大動脈弁狭窄症として近医で経過観察されてきた.坂道歩行で呼吸困難が出現するようになり,精査目的に当院を紹介され受診した.紹介時の心電図を図1に示す.
この患者は15年前に一度,当院への受診歴があり,心電図検査が施行されていた(図2).
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