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今月の特集2 リンパ球の増減を正しく評価するために
大顆粒リンパ球増多症
Large granular lymphocytosis
石田 文宏
1,2
1信州大学医学部保健学系病因・病態検査学領域
2信州大学医学部附属病院血液内科
キーワード:
大顆粒リンパ球(LGL)白血病
,
細胞傷害性T細胞
,
NK細胞
,
STAT
Keyword:
大顆粒リンパ球(LGL)白血病
,
細胞傷害性T細胞
,
NK細胞
,
STAT
pp.976-982
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201347
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Point
●大顆粒リンパ球(LGL)増多という病態があることを意識する.
●LGL増多には反応性の場合と“LGL白血病”があり,細胞形態のみでは両者の判別は困難なことが多い.
●LGL増多では白血球数の増加がないことも多い.
●LGL増多の鑑別には細胞形態に加え,免疫形質および遺伝子検査の情報を要する.
●LGL増多をきたす疾患には極めて予後不良な白血病も含まれるが,やはり細胞形態のみでは判別困難で,臨床サイドの情報や他の検査所見と併せて総合的に可能性を想起する必要がある場合もある.
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