特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A
化学
Question 28 血清アルブミン測定BCG法と改良BCP法の長所・短所と,臨床検査法としての今後の見通しを教えてください
村本 良三
1
1心臓血管研究所付属病院臨床検査部
pp.1214-1215
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103210
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
ポイント
・改良BCP法は,従来のBCP法の問題点であった酸化型アルブミンと還元型アルブミンとの反応差を解消した測定法である.
・BCG法はアルブミンのみならずグロブリン分画とも反応するが,アルブミン結合物質による影響を受けづらい性質がある.一方,改良BCP法はグロブリン分画とほとんど反応しないが,アルブミン結合物質の影響を受けやすい性質がある.
・BCG法は1試薬系であり,改良BCP法は2試薬系である.改良BCP法は共存物質の色調による影響が回避可能な試薬構成となっており,乳糜や溶血の影響などを含め,現在最も正確度の高い日常検査法とされている.
Copyright © 2012, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.