Japanese
English
シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・4
JCTLMの動向
JCTLM activity in clinical laboratory medicine
高津 章子
1
Akiko TAKATSU
1
1産業技術総合研究所計測標準研究部門・有機分析科
pp.442-443
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102988
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1.はじめに
検査医学におけるトレーサビリティに関する合同委員会(Joint Committee on Traceability in Laboratory Medicine;JCTLM)は,メートル条約の下の国際度量衡委員会(Comité International des Poids et Mesures;CIPM),国際臨床化学連合(International Federation of Clinical Chemistry and Laboratory Medicine;IFCC),および国際試験所認定協力機構(International Laboratory Accreditation Cooperation;ILAC)の合同委員会として2002年に設立された.JCTLMは,医療計量における測定の同等性を実現するために,計量学的トレーサビリティの国際的な枠組みを整えることを目的としている.医療計量における計量学的トレーサビリティはISO175111)に示されているが,その構築には,高位の標準物質(reference material)とそれらの値付けを行う信頼性の高い標準測定法(reference measurement procedure),およびそれらを用いた測定を行う試験室(reference laboratory)が必要であり,JCTLMはこれらに該当すると認められる標準物質,測定法および測定サービスをデータベースとして提供する活動を行っている.このデータベースの直接的なユーザーとしては,IVD(in vitro diagnostics)企業や規制当局などが想定されている.
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