特集 ポジティブ・マネジメント いきいき働く職場づくり
巻頭言
武村 雪絵
1
1東京大学大学院医学系研究科看護管理学分野
pp.335
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210091
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
人口減時代に入った日本で,これからも良質な医療を確保するためには,医療従事者の健康と生活を守り,医療従事者がいきいきと働き続けられる職場づくりが必要である.職員がいきいきと働くことは,その個人にとって恩恵があるだけでなく,組織にとっても生産性が高まり,多くの恩恵がもたらされることが報告されている.いきいきと働く職場づくりの有効なアプローチとして,最近,個人や組織のポジティブな側面に注目するマネジメント,すなわち,今ないものや問題ではなく,今あるものや強み,やりがいや成長に注目して,ポジティブな側面を引き出すマネジメントが注目されている.
そこで本特集では,まず「ポジティブ・マネジメント」の基本的な考え方と,ポジティブ・マネジメントによる組織開発の手法をご紹介いただく.先行きが見えない混沌とした状況だからこそ,問題解決型アプローチには限界があり,目標指向・価値共有型アプローチの可能性が広がっている.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.