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「MSWの養成」などを討議—第6回日本医療社会事業学会など開かれる/アップジョン医学記事賞受賞者発表される
編集室
pp.673,678
発行日 1986年8月1日
Published Date 1986/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541208888
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「第34回日本医療社会事業大会全国大会」ならびに「第6回日本医療社会事業学会」が5月30,31の2日間,長野市の長野県勤労者福祉センターで開催された.今回は「医療福祉の発展を期して—MSWの実践と課題のなかで」をメインテーマに,全国から参集した医療ソーシャルワーカー,大学関係者,学生などが熱心な討議を交わした.
初日には森幹郎奈良女子大学教授が「21世紀高齢社会にむけての老人ケアと中間施設」で記念講演.森氏は政策老年学の視点から中間施設論と老人ケアの方向を披瀝.中間施設登場の背景として,高齢者の増加—老人をケアする世代である若年者の減少,社会の成熟化,扶養の社会化—親を扶養する力が子供になくなってきている,女子労働力の社会化,家族(家庭)の変貌などを挙げ,先進国の中間施設モデルを例示.厚生省の中間施設・老人保健施設には政策科学がないとして,現在の特養などを整備して中間施設化すればよい,と強調した.
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