講座 入門・ME機器の正しい使い方・2
きれいな心電図をとるには
小野 哲章
1
1三井記念病院MEサービス部
pp.860-861
発行日 1979年10月1日
Published Date 1979/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206993
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きれいな心電図とは
心電計や心電図モニタは,大ていの病院で使われており,ME機器の代表選手である.それだけに,測定上のトラブルや機器故障に悩まされた経験をお持ちの方が多いと思う.
ここで言う"きれい"という意味は,"本来の心電図波形がゆがんでいないこと"である."ゆがみ(または,ひずみ)"には,大きく分けて2種類ある.1つは,心電図以外の波形が心電図に重なって現れてくるもので,一般に雑音(ノイズ)と呼ばれているものである.もう1つは,心電計や心電図モニタの特性が劣化したり,調整が不十分なために,本来の波形を忠実に記録できないもので,少し難しい言葉で,特性歪(ひずみ)と呼ばれている.ここでは,これらの原因とその対策について解説する.
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