学会から
脳卒中は予防できる—自治体病院学会から
編集室
pp.990
発行日 1978年12月1日
Published Date 1978/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206724
- 有料閲覧
- 文献概要
第17回全国自治体病院学会は,去る11月1,2日の両日,全国の自治体病院の医師,看護婦,薬剤師などを集め,松江市島根県民会館で開催された.学会では,自治体病院が積極的に取り組むことが望まれている救急医療,老人医療に関する二つのシンポジウムおよび二題の特別講演,臨床医学・看護・栄養など7分科会での105題に及ぶ一般演題の発表が行われた.ここでは,特別講演のうち,家森幸男島根医科大学教授の「実験医学からの福音—脳卒中は予防できる」の概要を紹介する.
氏は,まず「WHOは今年を,世界高血圧予防年として高血圧予防の運動を行っており,今秋,わが国でも国際シンポジウムが開かれた」と冒頭に述べ,モデル動物の高血圧症ラットによる実験研究の成果が,脳卒中の成因,予防,予知から地域医療にまで,どのように貢献しうるか,豊富なスライドを使って解説した.
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.