病院と統計 病院の部門別原価計算・12
昭和48年6月実態調査よりみた病院経営概況
尾口 平吉
1
1自治体病院協議会
pp.10-11
発行日 1974年12月1日
Published Date 1974/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205491
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昭和48年6月公私病院連盟で実施した病院経営実態調査の結果によると,一般病院の経営主体別,規模別の赤字,黒字病院数は下の表のとおりである.
病院の赤字,黒字は総体的には診療報酬の適否に左右される.48年6月は,その意味では診療報酬改訂(47年2月)後1年4か月を経過し,その間,47年,48年春闘によるベア(自治体病院は48年度分を含まない)に伴い給与費が大幅に上昇していること(公務員は47年10.68%,48年15.39%,常用労働者賃金指数47年2月対指数131.0),物価が上昇していること(消費者物価指数47年2月対指数113.7)から,病院経営が悪化していた時点である.しかし,このような時点においても41%程度の病院は一応黒字経営を行なっていた(自治体病院には前述問題点がある).
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