グラフ
第9回日本病院管理学会—10月1-2日東京・経団連ホール
pp.85-87
発行日 1971年10月1日
Published Date 1971/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204476
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本年第9回を迎えた日本病院管理学会は,永沢滋会長(日大教授・日大板橋病院長)のもとで開催された.28題の一般演題は,従来盛んに取り上げられていた‘コンピュータ化の問題’や‘病歴管理の問題’に,新たに諸種の,‘地域医療に関する研究’までを加え,深く追究するという,これまでの病院管理学会の特色に,更に幅の広さを添えた専門らしい学会であった.
特別講演は,最近1年間にわたるアメリカでの訪問教授を終えて帰られた紀伊国献三氏が‘総合的医療を個人個人の必要に応じて,質の高いものをより経済的・効率的に提供するためのしくみの中で,病院はどの部分をになうべきか’という点に関して話された.また,唄孝一氏は,心臓移植の際に種々論議された生死の判定を,法学の立場から明確にされ,永沢滋氏の会長演説では,診療評価と医療評価の概念を明確に整理し,医療の質の向上をはかるための病院管理学にしたいと,その方向を打ち出しておられた.
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