--------------------
編集後記
岩佐 潔
pp.90
発行日 1967年7月1日
Published Date 1967/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541203135
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
発刊が次々と遅れて7月号が8月に入って出るのは残念です。吉田主幹が27日羽田を発ってモスコーをかわきりに1カ月ほどの世界一周病院視察旅行に出かけたのですが,それまでに本号の印刷ができなかったので,私が代りにこれを書くはめになりました。本号は夜間の医師の当直を特集のテーマとしましたが,ちょうど,私が企画原案の担当をしましたので,この後記を引受けた次第です。
古屋先生も指摘されたように,夜間の医師の当直の問題は病院管理上意外に盲点であったように思われます。看護婦のほうは三交替制になって当直ではなく夜勤となり,夜間も必要なサービスを提供する態勢になってきているわけですが,医師のほうは「予期しない突発事故」に備えて寝て待っている宿直者の1人でよいかという安冨先生のご意見には考えさせられる点があります。座談会で話に出てくる虎の門病院の例のように,内科系2名,外科系2名,産婦人科1名,小児科1名と4本建てで医師6名も宿直しているのは理想的だと思います。それには病院を集中化して大規模にし,また診療密度をたかめてたくさんの医師がそこで働くようにすることが必要なわけです。しかし,虎の門病院でも楽にこの態度が組めるわけではなく,パートの医師の活用などいろいろ工夫をこらしているようです。
Copyright © 1967, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.