霞ガ関だより
リハビリテーション対策強化さる
T.S
pp.94-95
発行日 1963年4月1日
Published Date 1963/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541202114
- 有料閲覧
- 文献概要
1.目的
リハビリテーションは,わが国では社会復帰,厚生医療,第3または第3相の医学などといわれているが,まだ正式の訳語はきめられていない。これは,身体的,精神的な障害をもつことが,障害者とその家族に大きな心理的,経済的,社会的なハンデキャップをあたえ,生存競争の激しい現代社会から取りのこされることになるので,心身に障害のある者を,医学的に治療すると同時に,独立して社会生活ができるようにしようとするものである。
近年,欧米諸国で著しい発展をみせているリハビリテーション事業は,治療,機能訓練,職能訓練,再雇用促進などのサービスを,体系的に結合して実施し,障害者の更生施策の効果をいっそう大きくしょうとするものである。その眼目は,人間能力の回復であり,最近の社会保障における国際的なすう勢となっている。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.