固定欄 看護管理
拾い話し(5)
C.T
pp.74
発行日 1962年5月1日
Published Date 1962/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201926
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ある講師と婦長との対話
○お忙しいところを,ご講義にお出かけくださって,本当に,いつもありがとうございます。私たちも,婦長という仕事をしながら,世の中にとり残されないように勉強をしたいと思って,こういう会を開いているので,今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
○いやどうも,別に私が話しをしたからって,皆さんが,世の中からとり残されないという保証ではありませんからね。あんまり期待しないでくださいヨ。私は私なりに好きなことをしゃべったまでです。そっから先は,皆さんが,どう私の話を自分たちで理解し,役立てるか意味があるかないかを決めなんですからネ。どうも婦長さんたちは人がよすぎますヨ。私が話したことを1から10までそのまま丸のまま飲んでしまっている。もっと人が悪くなって,私の話しを意地悪くつつき回してくれなきゃいけないですヨ。こっちも,そのほうがやりがいがある。
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