Symposium 看護
大学病院に於ける看護制度
武藤 多作
1
,
松村 はる
2
1松江赤十字病院
2慶応大学病院
pp.755-759
発行日 1960年10月1日
Published Date 1960/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201719
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大学病院は臨床医学の教育研究機関としてその場所を提供し,常に発展向上を図る責務とともに,完全な綜合的診療機関としての使命をもつものであると思います。随つて看護の面におきましても,開拓される医療の分野とともに,当然この使命達成のために,患者を中心に各々の疾病に適応する看護が行なわれ更に医学部に併設する看護学校におきましても,医学教育に併行する看護教育が行なわれますことが最も望ましいと思うのであります。
けれども大学病院の看護の状態は,決してそのようなものではなく,殆どの病院は,看護の主力を診療介助のために費やし,また医師の数が非常に多いため業務は複雑となり,患者に対する看護は申訳の程度となつておりますのが実情のようであります。
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