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編集後記
pp.340
発行日 1957年5月1日
Published Date 1957/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541201231
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初夏のさわやかな空気が移動している。久し振りの東京の初夏であるが,東京にも鯉のぼりが多くなつた事に気がつく。世界は原水爆でさわがしいが,私ら人間の健康を扱つているものは,鯉のぼりがさわやかに見えるような世の中であつて欲しいと特に念願する。
偖,この5,6月は,ジユネーブとリスボンで,病会院問題が国際的に扱われている。日本からは,橋本日病長,神崎副会長が勇躍出席され,日本の病院人ここにありの活躍をされている。日本の病院も,全く充分でない医療費の中で,よくもここまで歩いてこられたと思う。全国の病院の飛躍的増加,質の改善等々。勿論まだまだ理想には遙に遠いかも知れないが,終戦後のあの苦難,混乱,疲幣の有様を思い出すならば,お互に今日の発展を祝いたい。もうそろそろ自信を持つて,第二の段階に進むべきだろう。
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