連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第175回
フロイデ彦島
大野 秀敏
1
1東京大学大学院
pp.693-698
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101518
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フロイデ彦島は,老人保健施設の区分で言えば,グループホーム(36室4ユニット)とケア付き老人ホーム(個室28室4ユニット,内2室が夫婦対応)が複合した施設です.
建物の空間構成は,大きいほうの武蔵棟(巌流島に近いことから工事中の2基のクレーンに,建設会社が「武蔵」と「小次郎」とニックネームを付け,それが,そのまま棟の名前として残りました)の1階に,施設全体の共用諸室(玄関,食堂,居間)と地域施設(デイケア施設,地域交流スペースなど)が置かれ,その上の2層がグループホーム2ユニットを含む居室に充てられています.武蔵棟とラウンジを兼ねる渡り廊下で結ばれている小次郎棟は3層とも居室になっています.この2つが,小さな入り江を囲むようにL字型に配されています.
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