特集 頭頸部再建外科―日常臨床から理論まで
Ⅲ.再建部位による再建材料の選択と再建方法
3.舌・口腔再建
矢野 智之
1
,
岸本 誠司
2
1東京医科歯科大学医学部形成外科
2東京医科歯科大学医学部頭頸部外科
pp.87-91
発行日 2009年4月30日
Published Date 2009/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411101423
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Ⅰ はじめに
舌・口腔再建においては,術後の嚥下機能,構音機能を可能な限り温存することが重要視される。また放射線治療や化学療法といった術後補助療法が必要な場合には,それらの治療を円滑に導入できる術後合併症のない再建を行うことが求められる。
舌・口腔領域は頭頸部癌取り扱い規約1)によれば,舌,頰粘膜,上歯肉,下歯肉,硬口蓋,口腔底に分類される。このなかでも特に舌,口腔底,頰粘膜について,皮弁の選択方法と再建術式の要点を述べる。
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