今月の臨床 GnRH療法の新展開
GnRHアゴニストによる治療—適応基準と問題点
7.子宮内膜増殖症
安田 勝彦
1
,
松岡 進
1
,
神崎 秀陽
1
1関西医科大学産科婦人科
pp.194-195
発行日 1999年2月10日
Published Date 1999/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903540
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GnRHアナログ(アゴニスト)療法は,子宮筋腫,子宮内膜症,中枢性思春期早発症,前立腺癌などに保険適用され臨床効果を上げている.しかし本薬剤は性ステロイドホルモン依存性の各種疾患やホルモン異常に起因する諸症状にも応用できるはずで,以前より月経前緊張症,機能性子宮出血,乳腺症,多嚢胞性卵巣症候群患者の卵巣刺激の補助などとともに,子宮内膜増殖症にも有効であることが示唆されていた(表1).本稿では,現在は保険適用外ではあるが,その有効性が注目されている子宮内膜増殖症へのGnRHアナログ療法について概説する.
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