今月の臨床 経腟超音波を使いこなす
産科での活用
8.妊娠初期の合併症診断
増崎 英明
1
1長崎大学医学部産婦人科
pp.450-457
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409903234
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経腟超音波断層法は高い周波数の超音波を用いるため,分解能が高く細かな観察が可能である.また従来,比較的観察の困難であった子宮後方や付属器領域の観察に優れている.
ここでは,妊娠初期における子宮奇形,子宮筋腫あるいは卵巣腫瘤などの合併例について,主に経腟超音波断層法を使用した診断や管理法について述べる1).卵巣腫瘤については,その多くが新生物(腫瘍)ではなく貯留嚢胞なので,卵巣嚢胞と卵巣腫瘍に分けて解説する.
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