今月の臨床 乳腺―産婦人科医が知っておくべき必須知識
乳がんの治療と管理
乳がんの最新治療戦略
上田 亜衣
1
,
石川 孝
1
1東京医科大学病院乳腺科学分野
pp.341-346
発行日 2023年4月10日
Published Date 2023/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409210904
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●乳がんは受容体発現状況によってサブタイプ分類がなされ,薬物治療の選択が異なる.各サブタイプに対して周術期・再発治療に投与可能ながん治療薬が次々に開発され,日常臨床で使用され始めている.
●BRCA1/2遺伝子変異陽性かつHER2陰性乳がんの周術期および進行再発期において,PARP阻害薬の有効性が示された.特にBRCA1遺伝子変異陽性乳がんの主要なサブタイプであり,予後不良なトリプルネガティブ乳がんでPARP阻害薬が予後の改善につながることが期待されている.
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