増刊号 産婦人科外来パーフェクトガイド─いまのトレンドを逃さずチェック!
【疾患編3】周産期
《妊婦・褥婦の合併疾患とその増悪》
Basedow病の再燃・増悪
荒田 尚子
1
1国立成育医療研究センター周産期・母性診療センター母性内科
pp.303-306
発行日 2018年4月20日
Published Date 2018/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209356
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外来管理のポイント
❖妊娠中のBasedow病の治療では,抗甲状腺薬が第一選択薬になるが,器官形成期,特に妊娠5〜9週はチアマゾールの使用を避ける.妊娠中期以降はチアマゾールを第一選択薬とする.
❖Basedow病で妊娠後期になっても抗甲状腺薬が中止できない場合には,胎児甲状腺腫に留意する必要がある.
❖妊娠後期のTSHレセプター抗体が10μIU/mL以上のBasedow病合併妊娠の場合は,新生児科(小児科)医との連携が必要である.
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