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編集後記
藤原 浩
pp.598
発行日 2015年6月10日
Published Date 2015/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409208446
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本年4月より「臨床婦人科産科」誌の編集委員に加えていただきました.2年前に京都から金沢の地に着任しましたが,北陸地方も多分に漏れず産婦人科医不足でありまして,その厳しい周産期医療の現状を目の当たりにしながら日々その体制維持と改善に向けて努力しております.日本産科婦人科学会の新入会員も都会の一部を除いて再び減少しはじめており,学会執行部もその対策に全力を尽くしていただいておりますが,崩壊の危機にある周産期医療を一般社会や政府に正当なアピールをしつつ立て直していくという難しい状況が続いています.これらの局面を打破するには日本産科婦人科学会や日本産婦人科医会が協力して強いリーダーシップを発揮するとともに,会員一人一人の努力も必要であることは言うまでもありません.本誌の編集委員の任を拝命した傍らで,大学病院での指導者の一人として地方でできることは何かと模索している毎日です.若い世代に産婦人科の魅力を伝えて仲間を増やすためには,中堅の世代が情熱を維持して自分自身がハッピーである姿を見せなければなりません.この度いただきました編集に携わる機会を有効に活用し,中堅世代間の親交の橋渡し的な役割も果たして微力なりとも貢献できればと考えております.
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