Japanese
English
臨床経験
短指伸筋の1例
An anomalous extensor digitorum brevis manus. A case report
福沢 玄英
1
,
三谷 晋一
2
Gen'e FUKUZAWA
1
1田浦共済病院整形外科
2健康保険総合川崎中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Taura Kyosai Hospital
pp.1228-1233
発行日 1979年12月25日
Published Date 1979/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906041
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はじめに
人体は600有余の筋より成り立つている.従つて,筋の破格も決して少なくない.短指伸筋(extensor digitorum brevis manus)については1734年Albinusがその存在を明らかにして以来,多くの解剖学者によりいくたの報告がなされて来た.しかし,臨床例の報告は極めて少なく,そのほとんどの症例は軟部腫瘤として手術された結果,あるいはまた,手背部の手術中に偶然見出されたものである.
私共は最近,軟部腫瘤(tenosynovitis)と診断し,手術の結果,短指伸筋であつた1症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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