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書評 スポーツ診療ビジュアルブック
田中 寿一
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1医療法人社団青洲会アイワ病院
pp.859
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200630
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本書を机に置いておくと,そのカラフルな表誌が目に飛びこんでくる.思わずページをめくりたくなる色彩である.そして,その意のままに開いてゆくと,ほとんどの各項目が見開き2ページにうまく収められ,左手に解説文,右手に鮮やかなカラーイラスト(+写真)が配置され,統一性を見せている.
さて,その内容は,体の各部位別に7つに分け記述している.それぞれが,適応と目的・手術手技・術後管理とリハビリテーション・予後・そしてアスリートが最も重要視する競技復帰の項目に沿って書かれている.なかでも,運動器の四肢を中心に書かれている項目では,最小侵襲手技—関節鏡を駆使した治療を,最も汎用性の高い膝関節・肩関節領域では最新の手術法の紹介がなされている.加えて,脊椎外科・膝/股関節の人工関節にも及び,高齢社会のスポーツ活動にも言及している.
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