視座
日医会長選に想う
角南 義文
1
Yoshifumi SUNAMI
1
1竜操整形外科病院
pp.771-772
発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100464
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4期8年間に及ぶ職を全うされた日本医師会(以下,日医)・坪井栄孝会長の後任として,4月1日,植松治雄氏が第16代会長として選出された.16万日医会員の会長としての期待は大きい.
この度の選挙には4氏が立候補を表明され,各々精力的に選挙運動をなさったと思う.しかしながら,昨年夏から秋,秋から年末にかけては,2年ごとの診療報酬改定の交渉のための重要な時期である.国民の健康のため,日医会員の医業経営安定のために大変重い時期である.このような時に日医として会長選のためにエネルギーと時間を費やしてもよいのだろうかという批判が識者の間にあったという.2回続けて診療報酬がマイナス改定であるのに,また次期診療報酬の具体的な提示がない時期から,会長立候補への基本姿勢を会員に不明瞭なまま,選挙運動に熱中してもよいものだろうか,という批判が日医会員の中にあってもおかしくない.
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