Japanese
English
研究と報告
老人ホーム入所者の生活実態と抑うつに関する検討
A Survey on Life Condition and Depression of the Elderly at the Nursing Home
堀口 淳
1
,
稲見 康司
1
,
柿本 泰男
1
Jun Horiguchi
1
,
Yasushi Inami
1
,
Yasuo Kakimoto
1
1愛媛大学医学部神経精神医学教室
1Department of Neuropsychiatry, Ehime University School of Medicine
キーワード:
The elderly
,
Nursing home
,
Life condition
,
Depression
Keyword:
The elderly
,
Nursing home
,
Life condition
,
Depression
pp.1319-1324
発行日 1990年12月15日
Published Date 1990/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405902961
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抄録 老人ホーム32施設に入所中の920名の生活実態を調査し,さらにこの結果を養護および特別養護老人ホーム入所者に分けて比較検討した。また同時にZungの自己評価式抑うつ尺度を実施し,在宅老人1,155名の結果と比較検討した。その結果,①ホーム全体では,半数以上の入所者が自宅からの入所で,また3年以上の長期入所者であり,兄弟や子供があり,面会や外出,クラブ活動への参加や友人関係を有し,自立した生活を行っており,これらの傾向は兄弟や子供の有無と面会を除いて,養護老人ホーム入所者で高率であった。②Zungの自己評価式抑うつ尺度の結果では,ホーム入所者全体の60.4%が抑うつありと判定され,特別養護老人ホーム入所者では70.8%とさらに高率であり,これらの値は在宅老人の39.1%と比較し統計学的に有意に高率であった。
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