Japanese
English
特集 うつ病の早期介入,予防(Ⅰ)
食生活からみたうつ病の予防と治療後の栄養指導の必要性
The Prevention of Depression by Dietary Life and Nutrition Education after Treatment
土屋 翼
1
,
石蔵 文信
1
Tsubasa TSUCHIYA
1
,
Fuminobu ISHIKURA
1
1大阪樟蔭女子大学学芸学部健康栄養学科
1Osaka Shoin Women's University, Higashi-Osaka, Japan
キーワード:
Depression
,
Dietary life
,
Nutrition education
Keyword:
Depression
,
Dietary life
,
Nutrition education
pp.665-669
発行日 2014年8月15日
Published Date 2014/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405102776
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はじめに
わが国のうつ病の推計患者数は,厚生労働省の患者調査によると2011年では70万人を超える。受診していない者を含めるとその数はさらに増大する。世界精神保健調査によると,うつ病の生涯有病率は6.6%であり,国民に広く関わる疾患である。うつ病はセロトニンやノルアドレナリンなど脳内の神経伝達物質と深く関与すると考えられるため,この働きに作用する薬剤の開発など治療に関する研究が進んでいる。しかし,食生活を含めた生活習慣からみたうつ病の予防に関しては,不明確な点が多い。今回は我々の生活において重要な「食」からみたうつ病に関する報告をいくつか紹介し,食生活からみたうつ病の予防と対策,および治療後の栄養指導の必要性について考える。
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