追悼
追悼 滝澤 登一郎先生
小池 盛雄
1,2
1秀和総合病院病理診断科
2東京医科歯科大学
pp.359-360
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203151
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元「胃と腸」編集委員の滝澤登一郎先生が2022年9月9日に逝去された.享年73歳である.あまりにも若すぎる死であった.
滝澤先生は1974年に東京医科歯科大学医学部を卒業,同大学院で病理学を専攻し,故 畠山茂教授のもとで行った睾丸の病理学的研究により学位を授与されている.このときの研究で,シリコン・ラバーを動脈から注入した透徹標本を作製しており,その技術は後の胃の研究に活かされることになる.その後,病理学教室助手を経て,1981年に故 望月孝則先生が率いる都立駒込病院で病理科医員として就職された.望月先生とは胃癌の班会議で面識を得て誘いを受けたとのことであった.翌1982年に望月先生の転出に伴って私が駒込病院に赴任することとなり,それ以降,滝澤先生とは病理科で机を並べてともに働く間柄となった.2000年に私が東京医科歯科大学に転出した際には,滝澤先生も附属病院病理部の副部長となり,その後,2004年に東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科分子病態検査学の教授に就任された.
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