早期胃癌研究会
第34回「胃と腸」大会から
佐藤 邦夫
1
,
樋渡 信夫
2
1岩手医科大学第1内科
2東北大学第3内科
pp.234-235
発行日 1995年2月25日
Published Date 1995/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105322
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第34回「胃と腸」大会は,第36回日本消化器病学会大会の前夜の1994年10月30日,ホテル仙台プラザにおいて開催された.司会は佐藤邦夫(岩手医科大学第1内科)と樋渡信夫(東北大学第3内科)が担当し,4例が供覧された.
〔第1例〕77歳,男性.Barrett上皮から発生した高分化型腺癌(症例提供:秋田大学第1内科 石岡知憲).
X線・内視鏡像の読影は鈴木(岐阜大学放射線科)が担当し,Ei領域の左側壁に大小不規則の顆粒が集簇し,長径約2.5cmの丈の低いⅡaとⅡcの複合した扁平上皮癌病巣と診断した(Fig. 1).神津(千葉大第2外科)は縦走の血管透見像に注目し,Barrett上皮から発生した腺癌と読影した.生検では口側の結節から腺癌が,肛門側の不染帯から非癌性の腺組織が採取され,EMRが施行された.
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