今月の主題 循環器薬の使い方 1994
高血圧
ACE阻害薬の使い方
小野 歩
1
,
藤田 敏郎
1
1東京大学医学部第4内科(分院)
pp.1503-1505
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902860
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●レニンーアンジオテンシン系の抑制と,キニン系の促進により降圧する.
●正〜低レニン性高血圧にも有効である.
●心不全の改善や腎機能の保持など,臓器保護作用に優れている.
●糖,脂質代謝などに対する悪影響がない.
●副作用には咳,高カリウム血症などがある.
●利尿薬使用中には,初期投与で過度の降圧をきたす場合があるので注意を要する.
●腎不全患者(血清クレアチニン値が2.5mg/dl以上)では,腎機能の急速な悪化がみられることがある.
●両腎の動脈狭窄および片腎患者の腎動脈狭窄症例,妊婦には禁忌である.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.