連載 ケースレポートを書こう! acceptされるために必要なこと・7
投稿先の選択と投稿の実際
見坂 恒明
1,2
1兵庫県立丹波医療センター地域医療教育センター
2神戸大学大学院医学研究科医学教育学分野地域医療支援学部門
pp.1977-1983
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227272
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ケースレポートや論文の投稿先は,インパクトファクター(IF)が高く,投稿から判定までの期間が短く,さらに却下(reject)された場合でも有意義なコメントをもらえる雑誌が理想である.しかし,それはさまざまな雑誌に何度も投稿してみないとわからない.よって,投稿先の選択は論文を数多く投稿している人に聞くのがベストである.投稿先選びのアドバイスだけなら共著者として記載する必要はなく,通常は謝辞(acknowledgment)として記載する程度でよい.
投稿先を相談する相手としては,職場の上司のほか,関連学会や有志のメーリングリストなどが挙げられる.しかし,筆者は『IDATEN➊』(感染症関連),『JSEPTIC➋』(救急集中治療関連),『JHospitalist Network➌』(総合診療関連)といったメーリングリストに加入しているが,残念ながら投稿先の相談はほとんど見かけたことがない.本連載の第1回(2020年4月号)で紹介したFacebook上でのクローズドグループ「ケースレポート(case reportとclinical picture)を書こう➍」ではよく投稿先の相談が挙がっている.こちらに相談していただければ,さまざまな医学系分野で活躍する人たちから,自身の経験も加味して「どの雑誌に投稿するのがよいか」をアドバイスしてもらえるので,投稿先の候補がある程度ピックアップされるだろう.もちろん,筆者も自身の関連分野であれば積極的にアドバイスしている.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.