今月の主題 慢性関節リウマチ(RA)の新しいプロフィール
RAのプロフィール—臨床的立場から
入交 昭一郎
1
1慶大・内科
pp.1106-1107
発行日 1973年9月10日
Published Date 1973/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204877
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今日慢性関節リウマチ(以下RA)を臨床家の立場でみた場合,主病変は関節とはいえ常に全身性の疾患としてとらえて行く必要があり,その観点に立って原因の追及,早期診断,より根本的な治療へのアプローチ,そして社会的諸問題の4つの点を中心に考えて行かなければならない.
本年の第17回日本リウマチ学会総会でも,病因はシンポジウムのテーマとなり,診断は毎年症例をあげてのパネルディスカッションにとり上げられ,また治療は特別主題として各方面より検討がなされ解決の糸口をつかむ努力がなされている.一方社会的諸問題にっいては,現在RA患者は日本全国で50万人といわれるが,本年より漸くそのうちの悪性RAが国の難病対策の対象としてとり上げられたことは1つの進歩であり成果が期待される.
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