今月の主題 抗菌薬を使いこなそう!―実地臨床での正しい選択と投与法
理解のための34題
pp.667-673,706
発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100604
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問題1 次の各項目の文章で,正しい組み合わせはどれか.
① 昨今の耐性菌の氾濫は「環境汚染」の一つと捉えるべきである.
②「抗菌薬を選択する」とは,その種類,用量,投与ルート,投与期間を決めることまで含む.
③ 耐性菌産生対策は看護師の,伝播対策は臨床医の努力に負うところが大きい.
④ 抗菌薬療法においては,できるだけ広域スペクトル抗菌薬を選択するように努める.
⑤ 細菌感染症の診断とは,感染病巣,起炎菌,患者の感染防御能の評価,重症度の評価を含む.
A:①,②,③
B:①,②,⑤
C:①,④,⑤
D:②,③,④
E:③,④,⑤
問題2 発熱患者の評価と治療について,正しい組み合わせはどれか.
① 重症市中肺炎のために入院している患者が,抗菌薬投与開始後3日目に解熱していなければ,治療は無効と判断して抗菌薬を変更すべきである.
② 急性腎盂腎炎の患者が,抗菌薬投与開始後2~3日経過しても解熱しない場合は,起因菌の感受性を確認するとともに,腎実質膿瘍,腎周囲膿瘍などの合併症の存在や,尿路の通過障害などの問題が存在している可能性を検討すべきである.
③ 中心静脈カテーテル挿入中の患者がCandida albicans による菌血症をきたした場合は,抗真菌薬の投与とともに中心静脈カテーテルの抜去が必要である.
④ 発熱,咳嗽を主訴に来院した外来患者の痰が黄色で膿性ならば抗菌薬投与の適応となる.
⑤ 薬剤熱では39℃を超えるような高熱は認められない.
A:①,②
B:②,③
C:③,④
D:④,⑤
E:①,⑤
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