連載 地域口腔保健—歯科医師会の実践
福岡県歯科医師会の公衆衛生活動
持山 彌之助
1
,
上村 一雄
1
1福岡県歯科医師会
pp.214-216
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901448
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福岡県では,平成4年厚生省が提唱する「8020運動」のモデル県の指定をうけたことを機に,県民の歯科保健知識普及啓発および歯科健康診査を推進し,「生涯を通じた歯の健康作り」を図ることを目的として,80歳で20本の歯を残そうという「8020運動」推進のための8020運動推進協議会を設置,関係行政機関,保健医療関係団体などから選出された知事委嘱の委員によって終始熱心な検討が加えられ,本県における歯科保健のあり方,目標の設定,科学的歯科保健の推進などを明らかにした報告書を平成5年3月知事宛に提出した.
この報告書の趣旨をふまえ引き続き,平成5年度から「福岡県歯科保健医療推進協議会」を発足させ,定期健診やむし歯,歯周病の予防を中心とする歯科保健施策を,ライフステージに応じて総合的に推進するとともに,ねたきり高齢者や心身障害者(児)など,一般歯科医療では対応困難な人々の歯科医療確保のための討議結果をもとに,“福岡県歯科保健医療計画”が策定された.ここに行政主導の全国的にも類をみない歯科の新しいビジョンが平成7年1月に示された.
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