日本列島
病診連携とファクシミリ網—岐阜
井口 恒男
1
1岐阜県術生環境部
pp.267
発行日 1988年4月15日
Published Date 1988/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207665
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医療費の増嵩,高額医療機器の出現,全人的医療へのニーズなどから,医療資源の共同利用や重複検査の排除やチーム医療の推進が進められており,病院と診療所の連携(病診連携,病々や診々連携も包含するものである)が重視されている.
病診連携の第一歩はコミュニケーションであり,患者の紹介状,検査依頼,精検結果の通知,診療内容の連絡などは現状でも個々の医療機関や医師の方式に従って行われているが,情報の内容,形態,伝達法などに統一されたものが少ない.患者の立場に立った,より迅速,的確に対応するための保健医療情報や処理システムの研究開発を期待したいが,当面,紹介状や診療内容連絡の様式や伝達法など,日常の身近なものから検討が進められるべきと思われる.また,誰もが取り組みやすい方法が,特に病診連携の上では肝要と思われる.
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