日本列島
続発する未熟児網膜症訴訟と行政の責任—岐阜県
鈴木 大輔
pp.469
発行日 1976年7月15日
Published Date 1976/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205217
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わが国の医療裁判史上において,最初の未熟児網膜症訴訟判決が,昭和49年3月,岐阜地裁で言い渡されたことは,まだ記憶に新しい(本判決傍聴記は本誌38巻5号314頁に紹介).それ以来,未熟児網膜症訴訟は,医学会,法学会のみならず,社会的にも大きな反響と衝撃を与えた.
「未熟児網膜症から子供を守る会」では,「未熟児網膜症の発生は,病院の不注意によるものである」という,岐阜地裁の判決に勇気づけられ,新たに提訴したり,訴訟準備を始めたりするものが多いということである.
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