原著
寄生虫卵検査法の実際面における検出率の比較検討
湯田 和郎
1
,
木村 末子
1
1宮城県衛生研究所
pp.114-117
発行日 1961年2月15日
Published Date 1961/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202380
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一時,農村における寄生虫のまんえんは甚だしいものがあつたが,その後,検便駆虫が繰返されるとともに衛生思想の普及徹底によつて寄生虫予防上,かなりの効果が認められるにいたつた。
つまり,寄生虫の感染率が低下しているばかりでなく,全体の寄生虫体数も甚だしく減少してきたと考えられる。そのように濃厚感染から軽感染へと移り変るにつれて検査成績を吟味するためには検査法の選択,2種以上の併用といつた点の配慮も必要になつてくることは当然であろう。
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