論述
コレラの治療(Formar American Red Cross Correspondent in India. From Science News Letter)—GHQ CIES 特別提供
Faith Brewer
,
森島
pp.34-36
発行日 1947年6月25日
Published Date 1947/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200147
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人類の罹る最も古く,且つ最も多く死亡者を出す流行病の一つであるコレラに對し,完全な治療とは如何なるものであるかという發見が,印度のカルカッタ市における本病流行中に行はれた實驗で,米國海軍の疫學者によつて成し遂げられた。
毎年大流行する印度,中國,ビルマ,セイロン,フィリツピン等に駐在する數千の人々に對し豫防的手段が始められ,其の實驗の結果は醫學における新たな一歩前進といふことになつた。此の恐るべき疾病には以前から,ただ豫防接種のみはあつたが,それは確かな火消しをする豫防法ではなかつた。現在は血漿やサルファダイアヂン等の適當なる使用により,最早コレラで死ぬといふことはないとの知識を得たのである。
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