特集 公衆衛生再考
扉
pp.185
発行日 2010年3月15日
Published Date 2010/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101747
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公衆衛生制度は西欧社会の市民型社会,分権型社会の中で育ってきたものであります.にもかかわらず,明治期の先人は新しい国づくりの中に公衆衛生の思想や理念も含めたフルセット型をめざしたようです.案の定,当初の公衆衛生制度は明治中期に頓挫してしまいました.また明治期に導入された医学教育制度の中には衛生学があるのみで,公衆衛生学は導入されるに至りませんでした.
第二次世界大戦後に進駐してきたGHQにより,わが国の医学教育の中に公衆衛生教育が導入されてから,半世紀を経ています.現在,わが国の公衆衛生はどのような状況にあるのでしょうか.明治期の先人,GHQが持ち込もうとした公衆衛生が,わが国の中でどのように推移してきたのでしょうか.
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