連載 衛生行政キーワード・19
平成18年度の厚生労働省の科学技術予算
前田 光哉
1
1厚生労働省大臣官房厚生科学課
pp.402-404
発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401100307
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科学技術予算の決定プロセス
現在,平成18年度予算案が国会で議論されているところだが,研究費の予算要求は,前年の4月頃から始まる.まず,研究費の重点を何にするか,評価委員会の委員との連絡・調整,課内・局内での検討,厚生科学課でのヒアリングなどを通じて固めていく.その際,研究発表会,研究費の評価委員会等で指摘された事項,マスコミでよく取り上げられ社会問題化している事項,制度改正のための資料収集が必要な事項など,いろいろな材料を基に検討していく.
その後,厚生科学審議会科学技術部会での検討を経て,大臣官房会計課への要求,財務省への概算要求と段階を踏むが,平成14年から加わった新たなプロセスが,「SABC評価」である.このプロセスは,従来の財務省に対する予算要求とはスタイルが違い,「一発勝負」的な要素が強いのが特徴である.
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