今月の特集 分子標的療法のアップデート
扉
涌井 昌俊
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1慶應義塾大学医学部臨床検査医学
pp.101
発行日 2026年2月15日
Published Date 2026/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048514200700020101
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慢性骨髄性白血病の治療に導入されたチロシンキナーゼ阻害薬,関節リウマチの治療に導入された抗TNF-α抗体製剤は,分子標的療法のパイオニア的な存在です.これらの臨床への登場からすでに四半世紀ほど経過しました.がんや自己免疫疾患にとどまらず,さまざまな疾患・病態に低分子化合物型薬剤や抗体医薬が開発され治療の選択肢になっています.薬剤だけではなく,CAR-T細胞のように細胞製剤も分子標的療法の新たなプレーヤーとして活躍中です.これらの実用化は画期的な治療成績を実現しましたが,従来の治療では認められなかった副作用・副反応が出現し,分子標的という戦略にもかかわらず無効な症例もいまだ存在しており,克服するべき課題が多々あることも事実です.
本特集では「分子標的療法のアップデート」というテーマのもとで,各分野領域における第一線の方々に解説いただきました.分子標的療法を支える検査の実践の一助につながれば幸いです.

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