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Keyword: ▶モルヌピラビルは最終的にウリジン,シチジンに代謝され排泄される.主要な薬物代謝酵素やトランスポーターの基質とならないため,薬物間相互作用はない. , ▶レムデシビルの主な排泄経路は腎臓であり,OATP1B1の基質である.特定の薬剤(シクロスポリン,ヒドロキシクロロキン)との併用には注意が必要だが,併用禁忌薬はない. , ▶ニルマトレルビル/リトナビルは,強力なCYP3A阻害作用などを持つリトナビルを含むため,多数の併用禁忌薬があり,薬物間相互作用には注意が必要である.併用注意薬であっても治療薬物血中濃度域の狭い薬剤との併用は回避を検討すべきである. , ▶ニルマトレルビル/リトナビル投与終了後,薬物間相互作用のリスクがある薬剤の再開は48~72時間空けることで多くの患者で可能である.ただし,高齢者においては,投与終了後120時間経過後の再開を検討すべきである. , ▶エンシトレルビルは,CYP3Aや各種トランスポーターに対する阻害作用を有するため,多数の併用禁忌薬があり,薬物間相互作用には注意が必要である.併用注意薬であっても治療薬物血中濃度域の狭い薬剤との併用は回避を検討すべきである. , ▶ニルマトレルビル/リトナビルおよびエンシトレルビルの薬物間相互作用による副作用発現リスク軽減のためには,利用可能なツールを活用することが有効である.これらの情報を参考に各施設で薬物間相互作用のチェック方法をあらかじめ定めることで,安全な使用に繋がる. pp.1875-1879
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.12_021

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電子版ISSN 印刷版ISSN 0910-1551 文光堂

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