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Volume 42, Issue 12 （December 2025）

Medical Practice 42巻12号（2025年12月発行）

特集 COVID-19の総括

セミナー　COVID-19診療への具体的アプローチUpdate

COVID-19の重症患者のとらえ方石井潤貴 ¹ , 志馬伸朗 ¹ ¹広島大学大学院医系科学研究科救急集中治療医学キーワード： ▶COVID-19患者の重症化率は減少傾向にある． , ▶重症化の理由はCOVID-19肺炎そのものから複合感染症や併存症の増悪にシフトしている． , ▶高齢，男性，ワクチン未接種，特定の基礎疾患の併存は重症化リスク因子である． , ▶SpO₂と臨床状態を用いて重症度を分類する． , ▶重症患者を効率的にICUで受け入れる体制の構築が重要である． Keyword: ▶COVID-19患者の重症化率は減少傾向にある． , ▶重症化の理由はCOVID-19肺炎そのものから複合感染症や併存症の増悪にシフトしている． , ▶高齢，男性，ワクチン未接種，特定の基礎疾患の併存は重症化リスク因子である． , ▶SpO₂と臨床状態を用いて重症度を分類する． , ▶重症患者を効率的にICUで受け入れる体制の構築が重要である． pp.1833-1837

発行日 2025年12月1日 Published Date 2025/12/1

DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.12_012

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参考文献

はじめに

　COVID-19の一部は重症化する．日本におけるオミクロン株流行以後の重症化率は50歳台以下で0.01％，60/70歳台で0.26％，80歳台以上で1.86％と報告されている^1）．本稿では重症患者にみられる患者背景，重症度評価について概説する．またCOVID-19パンデミックでは重症患者の受入体制が全世界で課題となった．別の感染症を含む次のパンデミックに向けて患者受入体制の構築は重要な課題であり，これについても解説する．