特集 COVID-19の総括
セミナー COVID-19診療への具体的アプローチUpdate
COVID-19の検査法の位置づけとネクストパンデミックへの備え
長尾 美紀
1
1京都大学大学院医学系研究科臨床病態検査学
キーワード:
▶COVID-19検査には核酸増幅検査,抗原定量・定性検査があり,臨床状況に応じて使い分ける.
,
▶検査結果は感染性評価に利用されるが限界もあり,臨床判断との統合が不可欠である.
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▶将来の新興感染症に備え,検査インフラ・人材育成・情報共有体制の整備が喫緊の課題である.
Keyword:
▶COVID-19検査には核酸増幅検査,抗原定量・定性検査があり,臨床状況に応じて使い分ける.
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▶検査結果は感染性評価に利用されるが限界もあり,臨床判断との統合が不可欠である.
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▶将来の新興感染症に備え,検査インフラ・人材育成・情報共有体制の整備が喫緊の課題である.
pp.1820-1823
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.50936/mp.42.12_009
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はじめに
COVID-19パンデミックでは,感染症に対する検査体制の整備の重要性が改めて認識された.流行早期には,検査体制の整備が遅れたことによって,多くの国民に「検査が受けられない不安」をもたらした.しかしながら,抗原検査の普及,簡便な等温核酸増幅法の導入などにより,検査アクセスは時間経過とともに改善された1).

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