話題
日本薬理学会・日本生理学会合同学会を終えて
井上 隆司
1
Ryuji Inoue
1
1九州大学大学院医学研究院生体情報薬理学
pp.333-334
発行日 2003年8月15日
Published Date 2003/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425100768
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平成15年3月24日から3日間,福岡国際会議場・福岡マリンメッセ・サンパレス福岡を会場として,第76回日本薬理学会年会(伊東祐之会長)・第80回日本生理学会大会(今永一成・河田溥代表当番幹事)が共同開催された。互いに四分の三世紀以上の歴史を持ち,学術・人材両面での長い交流関係を有しながら,このような本格的な合同学会が開かれたのは,全く初めてのことであった。幸い,未知の試みに対する当初の危惧は杞憂に終わり,総演題数は2000題を越え,総参加人数は4288人に達し,それぞれの学会にとっても例年以上の盛会となった。また,シンポジウム,一般口演セッションの三分の二以上は双方の学会の共同企画ということもあり,会場のいたる所で熱のこもった発表と質疑応答が行われ,全体として活発な交流が行われたという印象が強かった。事実,参加者の中からも,一度の参加登録だけで異なる学会の講演や演題を自由に聞くことができ,また同時にそれぞれの学会独自の雰囲気や考え方に直接触れることもできて大変刺激になり且つ新鮮であった,という感想が寄せられているようである。
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