特集 画像検査との“上手な”つきあい方—知っておきたい画像検査・画像診断のアレコレ
扉
上松 東宏
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1愛知医科大学地域総合診療医学寄附講座
pp.986-987
発行日 2025年9月15日
Published Date 2025/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218880510350090986
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プライマリ・ケアでは、年齢・臓器にかかわらず、多彩な訴えをもつ患者の診療に対応します。そのため、必然的に画像検査は多くの診療場面で重要な役割を果たします。しかし、プライマリ・ケア医が画像検査について体系的に学ぶ機会は少なく、画像検査で困った経験をもつ方も多いのではないでしょうか。画像検査は、非常に多くの臨床情報を提供してくれる一方で、見落としや過剰検査、患者に対して被曝などのリスクがつきまといます。こうした側面が、プライマリ・ケア医に不安を抱かせることがありますが、画像検査に関する知識や知恵を身につけることで解消できる不安も少なくありません。
本特集では、プライマリ・ケアの切り口から、日々の診療を円滑かつ安全に行えるために知っておくべき画像検査・画像診断に関するトピックを集めました。カバーする範囲が膨大であるため、個別の疾患で見られる画像所見や読影方法などについて詳しく触れることはできませんが、プライマリ・ケア医としての画像検査の考え方、よく遭遇する画像所見への対応、トラブルへの対処法やリスク低減の戦略など実践的な内容を含めています。画像検査と“上手につきあえる”プライマリ・ケア医を目指して、本特集が皆様のお役立てば幸いです。

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