編集後記

●改正介護保険は，高齢者の住み慣れた地域での療養生活を後押しする方向ではあったのですが，介護サービスに地域差があり，地域包括支援センターの対応もさまざまで，利用者も支援者も泣きたい思いをした1年でした。特集の鏡論文から行政の苦闘，続く3つの論文からは地域の要に看護職がいてくれることの意味を実感しました。特別記事は2006年度に都庁の会議室で銀行やバス会社やスーパーの代表が集まって認知症高齢者を支えるにはどうしたらよいかが語られた「東京会議」の報告。どちらも2年目に注目です。…伊藤N

●今月号のインタビューで訪ねた戸(ジム。ボクシングジムに足を踏み入れたのは初めてだったのですが，自由が丘の街になじむ明るく清潔な雰囲気と，吉田選手と宮川選手の真摯な受け答えに，こちらの緊張も解けました。お二人はともに４月10日に東京・後楽園ホールでの試合に出場するそうなのでぜひ注目を。さて，今月からスタートした連載は大牟田発の「地域の縁側で認知症ケア」。現地に飛び込んで始めた地域福祉の拠点づくりの過程を，牧坂秀敏さんの取り組みと歩調を合わせてお伝えしていきます。…伊藤M