読者文芸欄
短歌/俳句
谷 鼎
pp.66-67
発行日 1955年3月15日
Published Date 1955/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661909780
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○ 皿木 郁子群雀さへづり止めしひとときの静寂(しにな)に仰ぐ窓青く澄む
焦らだちし心に有れば片栗をかく右の手の忙しく動く
〔評〕はじめの作は,捉え方,つまり感じた中心の把握の仕方も,格調も,ともにしつかりしている。後の歌は,捉え方の自省的な点はよいが表現上,一句を「焦らだてる」としたらどうだろう。
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