発行日 1950年2月15日
Published Date 1950/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906614
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病院のあちらこちらではげしい看護の仕事の合間に,あるいは田舎の診療所の一隅で患者の手當の一段落したひとゝきに,看護婦さんの頭を占領するものほどんな事でしようか。
ある病院の婦長さんがこんなことをいわれたことがあります。「來年から國家試験がはじまるわけですが,この病院では看護婦の殆んどが第1回の國家試驗うけたいと云つています。病院としては個人の自由意志をおさえるわけにはゆくまいといつていますが,試驗日には誰が患者の看護をするでしよう」と,また「若い人と年とつた人とが一緒に受驗して,物おぼえのよい若い人が合格して,不幸にして年とつた古い人が落ちたとき,どんな結果になるでしよう」とこれは婦長さんの立場からの心配です。
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