連載 こんな方法もあるかもしれない―介護発、武術経由の身体論・19
ベッドからリクライニング式車いすへの移乗
岡田 慎一郎
Shinichirou Okada
pp.84-87
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661101483
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ベッドから車いすへの移乗では、その方の残存能力に合わせて端座位、立位を経て車いすへ移動する一部介助を行うのが普通でしょう。しかし、股関節・膝関節の拘縮などによって端座位がとれず、足底接地が困難な方の場合、そうした方法は行えないので、ベッドで寝た状態から抱え上げ、そのまま車いすまで移乗することになります(右ページ写真)。
病院や施設の状況によりますが、被介助者が小柄な方の場合、介助者1人で「お姫様抱っこ」で移乗させることも少なくありません。これを続けていると、そのときはさほど負担を感じていなくても、疲労を蓄積しやすいと思います。
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